もっとも中に入って並べられてある洋服を見ても、カジュアルウェアの場合、男ものなのか女ものなのかまだわからないことも少なくない。
大きな袋をさげたニキビ顔の男子高校生は別として、今の時代、メンズを選んでいるのは女性か(たぶん、相手の男性へのプレゼント用だろう)、カップルなのである。
だから男物の店とて、美しくなければもう人が寄り付かないことになっている。
ひと頃、コンクリート打ち付けの瞑想的な店が流行したが、最近では新たにそれ風の店も建つことがなくなった。
このころはファッションの色に合わせてベネトンばりの原色鮮やかな雰囲気の店が増えている。
だから街はますます輝き始めている。
三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)