私たちは、全体の計画ができなくても書き始めるし、書いている途中で何度も書き直しをしている。
つまりこの3段階モデルのとおりにはやっていないのだ。
3段階モデルから派生してきた作文の指導法が、私たちの書くという行動をやりにくくしてきたとも言える。
たとえば、文章全体の計画が立てられるまでは、筆をとってはいけないと教えられた人は、なかなか書きはじめることができないだろう。
事前に全体の計画がきちんと立
てられることはまれだからだ。
むしろ、計画はあやふやなまま書きはじめて、の構成を作り直しているというほうが実際の姿に近い。
三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)