あらゆるレベルの人間関係は、オープンで非常に寛容なものです。
またコミュニケーションも、オープンで透明です。
文書によるコミュニケーションにくらべ、アメリカ的な意味での「訪問」であるビュルテンを好む傾向があります。
オランダ人は秘密を守ることがそれほど得意ではありません。
ですから、他人についても自分についてもよくわからないという状態は、あまり居心地がよくないようです。
誰もが意見を述べたり発言をすることが期待されており、また皆、自分のいうことは上司から敬意をもって聞いてもらえると思っています。
と同時に彼らは保守的であり、変化には強く抵抗します。
グループでプレインストーミングやアイディアをいろいろ検討してみることはできますし、いかなる意見もただちに却下されるということはありません。
しかしそこに出すアイディアは、よく調査し考え抜いたものでなければ、真面目に検討してはもらえません。
オランダ人には、直観に対する不信と、つねに明晰さを求める気持ちがあるからです。
三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)