2015年8月アーカイブ

どっちみち人類にとって都市は、進歩・幸福の源泉なのである。

モスクワは500万人で制限しようとしたができず、いま650万の大都市に成長している。

都市的集団動物としての人類にとって都市はイデオロギー以上の問題であることがわかった。

この国の国土の広さは人口を過疎にし、資源を分散し、集積の効果を著しく減殺して、日本のトランジスター文明といわれる小型の能率性とは全く逆の、非能率な国にしている。

そのうえ共産主義体制で自由競争がないことがいよいよ非能率を助長している。

このためいたるところに極端なアンバランスがみられる。

都市と農村の文化生活の極端な格差、重工業に対する軽工業の立ちおくれ、工業生産は過去50年に40倍に上昇したが、農業はわずか5.2倍に止まっている。

三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)
国民の6割は都市に集まって住んでいるのである。

日本の6倍の極東シベリア地区の450万の人口もその七五%は都市に住んでいる。

自然がきびしければきびしいほど人は集まって身体を寄せ合って住まなければ、自然との闘い、暖房、労働の効率上やっていけない。

シベリアの人口密度が6平方キロ、1.5人とかいったことは単に統計上のことで、そんなことはありえないのだ。

人口密度という概念を変えねばならぬと痛感した。

つまりロシアは国土が広いゆえに人々は都市に住み、日本は国土が狭く人口が多くて資源が少ないから都市に住まなければならなかったのだ。

三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)
外国人のロシア観光はできるといっても、立入禁止の旅行できぬ地方や、都市が一杯あり、港湾。

飛行場・工場・橋といった公共施設や上空からの写真撮影など強く規制している。

必要以上の秘密主義・猜疑心・警戒心は間が抜けて滑稽でさえあり、文化後進国の表われとさえみえる場合がある。

ロシアはこの鎖国主義を緩和し、自国民を自由に海外に旅行させ、自国も海外にすべて開放し、お互いの無知の裂け目を埋めなくてはいけない。

日本政府も毎年、国費で何万人かのロシア国民を招待し、新幹線に乗せ日本の風物や文化・国民の豊かな消費生活を見物させたらいい。

これこそ真の国防であり、軍事費のほんの一部をさけばたりる。

三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)