2015年12月アーカイブ

ワークには作品という意味もある

もし働くことが苦痛ならば、何とかラクになりたいと思い、短時間を望むのは当然のこととなります。

苦痛の代償として高賃金を求め、人間性を失う仕事から人間性を回復するレクリエーション(再創造)が不可欠となります。

残念ながら、この労働意識は今日では日本でも支配的となっています。

この考え方が人間を不幸にしていると私は思うのですが......。

この「労働」に対して、働くことは喜びであり、楽しみであるという考え方もあります。

これは「朗働」と書くべきではないでしょうか。

英語ならワークとなります。

ワークには作品という意味もあります。

自分の仕事の成果を自分の作品と思えるようになったら、第二段階にレベルアヅプしたといっていいでしょう。

三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)

働くとは(三上靖史)

ある宗教団体は「はたらく」をハタをラクにする、すなわち、まわりの人をしあわせにするいとなみだ、と教えたりしているようですが、言語学的には無理な解釈だとしても、面白い教え方だと思います。

働くことについての考え方としては、次のように三つの大きな違いがあるといわれます。

いちばん多く、かつ世界的にひろがっているのは、働くことは苦痛であり、苦労であり、生きるための必要悪という考え方です。

苦労ですから、労の字をとって労働といいます。

労働者、労働法、労働組合、労務部といったいい方をしている向きは、みんなこうした考え方をベースにしているといえましょう。

英語ではレーバーですが、これは奴隷が変化したことばだ、という説もあります。

ギリシャ、ローマ時代から汗水たらして働くのは、奴隷の仕事とされてきたことの延長といえます。

三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)

職業観について

一日のうちのいちばん良い時間と、一生のうちの最も長い期間を、私たちは職業生活についやします。

会社や役所には、働きにゆくのですから、その肝心の働くということについて、掘り下げて考えてみることはきわめて大切です。

有名なロシアの小説家マキシム・ゴーリキーは、「働くことが苦痛なら、その一生は地獄だ」といいましたが、働くことについての考え方が、一生の幸不幸を左右するといってもいいでしょう。

さて、その働くということについてですが、私は次のようなことを学び、感銘いたしましたので御紹介いたしましょう。

まず、働くという字ですが、ニンベンに動となっています。

動という字は中国から渡ってきた漢字ですが、これにニンベンをつけて新しい字を作ったのは、日本人の知恵です。

ですから働くという字は和字というわけです。

三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)