摘芽の方法(三上靖史)

新梢を木ハサミや指でつみ取るよりもっと早く芽のうちにかき取るのが摘芽(芽かき)である。

芽はそのついている位置によって将来伸び出す方向が違うし、花芽、葉芽の着く位置も違うので、どの芽を残すかは相当の知識がいる。

普通は枝の先や中ごろの芽は勢いが強く、下の芽は弱いので目的によってつむ芽を選ぶ。

強すぎる枝を抑制して枝を均等に出させるには、先の芽をつむのがよく、芽の数をへらすのなら将来の枝振りを考えて、適当の間隔で芽の伸びる方向をよく見定めて間引く。

ブドウやボタンなど、茎が柔らかくて腐りやすい庭木や、サクラ、シラカバなど剪定に弱い庭木にはよい方法である。

ボタンは花数が多すぎると小さな花しか咲かないので花芽の数を一、二芽にし、あとは指先かヘラでかき取り、葉芽は必要がないので予備枝以外は全部とってしまう。

時期は冬の間に行なうのが普通であるが、ブドウは新梢から孫蔓が伸び出すのをかき取る。

三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)