◆門松
門松は幸福を与えてくれる歳神様をお迎えするための依代です。
依代は神様が宿る場所のことで、昔は必ずしも松と決まっていたわけではありません。
地方によって、いろいろな常緑樹を用いました。
門松は28日までに立てるのがふつうです。
29日は「苦待つ」といって嫌い、また「一夜飾り」といって、大晦日の夜一晩だけ飾るのも嫌います。
余裕をもって神様をお迎えしなければならないという戒めです。
たしかに神様ばかりでなく、お正月も準備万端ととのえて、ゆったりとした気分で迎えたいものです。
◆しめ飾り
しめ縄を飾るのは、内と外を区別して、外から侵入してくる穢れを遠ざけるためです。
正月ばかりでなく、神前や地鎮祭などにしめ縄を張るのもこの意味からです。
昔は村と村との境界にもしめ縄を張ったものです。
三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)