餅つきは、早いところでは12月の20日ごろに、遅いところでは大晦日にと、地方や家庭によってずいぶんとひらきがありました。
一見簡単そうに思える餅つきですが、餅米の蒸しかたや、こねかたとつきかたの呼吸など、慣れない人にはなかなか難しいものです。
江戸時代の都市部には、すでに各家庭を餅をついてまわる「賃餅」という職業があったといいますが、多忙さがくらべものにならない現在、餅をつく家庭が少なくなったのも無理からぬことかもしれません。
つきあがった餅をひとつずつ丸くするのは関西風、平たく伸ばしてから、四角く切るのは関東風です。
三上靖史(住宅鑑定風水インストラクター)